以下略の方眼用紙

3Dダンジョンゲーで、方眼用紙にマップを描いて完成させていく事に快感を覚えたら、貴方も私と同類です。

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◆第7章◆B2F:厄災待ち受けし泥濘の大地

「うわ…。」
2層に上がった瞬間、何かが今までと違う、と感じた。
空気が、違う。
「前回と違ってシリアス展開ですわね。」
「うわー、肉壁ちゃんメタ発言だよー。」
「肉壁…、ちゃん!?肉壁ちゃん!?それどういうネーミングですの!?」
「黙ってください肉壁。折角のシリアスムードがぶち壊れですよ。」
「僕が思うに、肉壁はちょっと空気読めないよね。」
「だよねー。ふざけるとこで真面目にやって、真面目なとこでふざけるよねー。」
「「ねー。」」
そこまで来て、
「おいお前ら、似たような口調で対話すんな。書いてる作者が混乱してる。」
「結局メタ路線ですのね。」
スクードがそう言うと、ほか一同が揃って、声が重なる。
「「「「お前のせいだ。」」」」
「ええ!?そうなんですの!?そうなるんですの!?」
他愛もない会話をしながら進むと、道の曲がり角に、人がいた。
金髪に鋭い目、着物を着て、その上から甲冑をまとい、肩に収めた2振りの日本刀。
その男は、俺たちを一瞥して
「…何だお前らは。そのフザけたノリは。観光客か?ここは既に迷宮区だ。今まで死ななかったことが奇跡だぞ。」
そう言って睨む。鋭かった眼光がさらに鋭くなり、吹き抜けた一陣の風で、髪が揺れる。
風が収まり、改めて彼の姿を見ると、
「ちょ、お前ら見ろよ!この髪型!」
「うわ、どうなってるんですの!?」
「クスッ…、もしかしてホントに格好良いと思ってるの?」
「これは…いや、皆さん、見るからに元老院の偉い方ですから失礼の無いようにしてください。…プッ。」
「…お前たち、死にたいのか?」
男は見るからに怒り心頭という顔でガンを飛ばす。
「きゃー、不良よー!」
「…。お前ら、言い出した俺が悪かった。少し黙れ。話が進まん。」
そう言って俺は男に顔を向ける。
「失礼済まなかった。俺たちはギルド「トゥルーシーカー」だ。新米ギルドだが…。」
「成程、婆さんが言ってた奴らはお前らか…。聞いてたより強者という感じではないな。」
「まだ怒ってるのか?大丈夫だ、キャラとしては秀逸なんじゃないか?…、プッ」
「笑いをこらえながら言うな!…俺はクジュラと言う。元老院の用心棒を務めている。」
「その髪型で、か?…、まあ良い。なんでこんなところにいるんだ?」
するとクジュラはイラ、っとした顔つきになって、直ぐに真顔に戻る。どうやら髪型の話は無視することにしたらしい。
「新米。お前らに伝えろ、という元老院からの指令だ。ここからの迷宮は命をかけてもらうことになる。」
「どう言う意味だ?」
「あれを見ろ。」
そう言ってくジュラが指を刺した先には、今までとは明らかに空気の違う魔物が、佇んでいた。
あたりの空気が違う。煌々と燃えるようなオーラを放つ、そのシンボルは、場違いなほど異様な空気を放っていた。
「あれはFOEと言う。階層を間違えたほどの強さを持つ敵だ。」
「あー、中ボスってやつですわね。」
「黙ってください、肉壁。」
「ちょっと僕たちは肉壁を粛清するからハンゾウは勝手にそこの奇髪なお兄さんと話進めといて。」
奇抜ではなく奇髪と書いて「きばつ」と読むセンスに少し感動しそうになった。
スクードはリーラとアレスに連れらえ、茂みの裏に連れて行かれる。罵声が聞こえるが聞こえないことにした。
「…。」
「少しいいか、新米。中ボスとは何だ?」
「ああ、クジュラさん、あんたみたいなNPCは知らなくていいことだよ…。」
「NPCとはなんだ?…、まあ良い。あいつとは戦わないほうがいい。背伸びしたら倒せる、とか、少なくともそういったレベルの敵ではない。」
そう言って本当に真剣な顔になり、
「奴らは格上とかそういうレベルではない。確実に敵わない。そういう厄災だと覚えておけ。死にたくないのならば。」
じゃあな、といってクジュラはどこかに去っていった。
「…、FOE、ですか。」
「たしかにアレはやばそうだな。交わしていくのが無難そうだ。」
「あー、僕たちが一歩歩くとあれも一歩動くんだね。動きを先読みしてかわすのが良さそうだね。」
「あー、そういえば私聞いたのですけど、この層の奥のあたりには、足場を取られるような泥だまりがあって、それも考慮してFOEを交わす必要があるみたいですわよ。」
「めずらしく肉壁ちゃんがお役立ちな言葉を放ったよー。」
「否定できないのが辛いですわ…。」
「…ともあれ、要はパズルということだろう。任せろ。ターン制のボードゲームは得意だ。」
「まさか将棋やチェスがそんな言い方をするだけでテレビゲームの一種みたいになるとは思いませんでした。」
「逆によくわかったねアレス。」

…で、
「見つけたぞ。あれがB3Fへの階段だ。」
「大変な道のりだったね…。」
「端折った!端折りましたわこの方々!迷宮攻略のシーンを完全に端折りましたわよ!」
「うざいです肉壁。俺の耳に聞こえる周波数で言葉を放たないで頂けますか?」
「外道ですの貴方…?」
「まあぶっちゃけ、他人がRPGプレイしてるの見て楽しいか?それを文章にしたのを読んで楽しいか?」
「反論できませんわ…。」
そうして、俺たちは新たな冒険の舞台へと、俺たちは階段を下りる。





・FOE:フィールド・オブ・エネミーの略称。マップを徘徊しており、接触することで戦闘が発生するいわば「シンボルエンカウントエネミー」。このシリーズにおいては基本的に鬼畜を地で行く外道なスペックを持った奴らが多く、安定して倒せるようになるには工夫とレベルを要する。レベルを上げても全滅させられることもしばしば。

・クジュラ:変な髪のひと。めっちゃ強い。2振りの刀『妖刀ニヒル』と『緋緋色金之光剣』を使う。以下公式設定画集より引用「姫に代々の忠義を尽くす武家の出。何人の追随を許さない剣技を誇り、迅獅子をして、『軍神(スヴェントヴィト)』とまで言わしめた」らしい。ようはめちゃんこ強い。んでもってこの髪型である。いやもうほんとね、「奇髪」って単語も出来るってもんですよ。
クジュラさんテラ奇髪←この方。



ええ、やっと2層です。いいじゃん趣味なんだし!締切なんてねえんだよ!ところで受験終わったぜグヒヒ。正直言って深夜テンションだから自分でも何してえのかわかんないです。とりあえず肉壁はネタキャラ確定ですな。
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  1. 2013/03/10(日) 22:47:09|
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◆第6章◆B1F:栄光求めし冒険者が歩を踏み出す場所

「何人もの冒険者が死んだにしては美しすぎるな。」
俺たちは迷宮の地下一階、第1階層である垂水ノ樹海に来ていた。
「本来なら地図の書き方を命をかけて教え込まされるらしいがあの婆さんが手を回しておいてくれたらしい。試験はパスだと。」
「へー。でもまたなんで私たちだけなの?」
「いや、俺たちだけではないらしい。平均レベルがそれなりに高いギルドはみんな試験をパスだと。」
「相当に悪い状況らしいですね。」
「それでも酷いことに地図は自分の足で歩いて付けろというのも納得できないな。」
「まあまあ、そういう事はいいっこなしですのよ?」
「ふむ、平均レベルという点で俺たちの足を引っ張っている肉壁は黙っていてくれませんか?」
「なんで私がいじられる状況が確立されているんですの・・・」
「僕が思うに、出番が少ないよりはマシだと思うなぁ。」
「そういやリーラは出番が少ないな。」
「だんだん私の出番もなくなってる気がする。」
「メタ発言はそこらへんでよしませんこと・・・?」
「おい、皆、静かにしろ。」
「え?」
「オオヤマネコだ。地下一階では最強のエネミーらしい。」
「エネミーアピアランス(※)が赤になってるよー。」
刹那。オオヤマネコが襲いかかってくる。
「うわ!て、あれ?なんですのこれは?」
世界が止まっている。
「このゲームはターン制コマンド入力方式の戦闘を採用している。ドラ○エとかウィザードリ○とかのあれだ。ポ○モンも一応そうなのか?」
「なぜ今回はメタ発言多いんですの・・・。」
「要するに一人ずつコマンドを選べばいいんですね?」
「じゃあ僕はヒール?」
「いや、まだ誰もダメージを受けていないからな。選択したキャラクター以外がダメージを受けたらTPの無駄だ。というか、これはRPGの基本じゃないか?」
「いや、このゲームもそうですけど、強力なボスとかになってくると敵の行動を先読みした回復が必要になることもあると思いますが。」
「とりあえず、雑魚ではあまり考えなくていいだろう。そうそう、一応細くしとくと、このゲームの敵キャラはHPと防御力の合計値が最も高いキャラクターを優先的に狙うAIに基本はなってるから、先読みが必要な時は行動の参考にしてくれ。」
「AIとか身も蓋もないことをよくもまあ簡単に言いますわね。」
「じゃあ僕はattack(通常攻撃)しとくね。」
「俺は「影縫」を使う。シノビは攻撃力が微妙だからスキルのやりくりが大事だな。職業特性スキルの「煙りの末」の効果で消費TPが減少してるんだよ。」
「じゃあ俺は通常攻撃で十分ですかね。」
「私はスキル「挑発」を使いますわね。」
「僕も通常攻撃かなぁ?」
全員がコマンドを選び終わった。
そして、時は動き出す。
「ちょ!今の文章は版権的に大丈夫ですの!?」
「だれもジョ○ョネタだとは気づかないだろう。」
「ハンゾー。言ったらアウトだと思うよー。」
「はい!仕切り直し!仕切り直し!というかなんでコマンド選んだのに進まないのさ?」
「上の戦闘ログには「ハンゾウは影縫いを使った」って表示されてますけど。」
「ああ、システム設定の「戦闘速度」を「no wait」にしたからだな。Aボタンを押さないと戦闘が進行しない。」
「メタ発言・・・」
「よーし、Aボタン押すぞ。」
俺が最初に一撃を叩き込む。「影縫」
足封じが決まる、が、おそらく意味はないだろう。HPはがくんと減る。
「Aボタン」
オオヤマネコはスクードにむかって攻撃を放った。パーティーで最も防具が充実しているのだが、HPが大きく削られる。
「Aボタン」
リーラの攻撃が決まる。HPが少し削れるが痛手にはならない。
「Aボタン」
アレスが駆け出し、「ショートソード」からの一撃が入る。スキルなしだが大きくHPが削られる。だが足りない。
「Aボタン」
スクードの「挑発」が発動される。普段とは似てもつかない挑発行為(主に罵声)が発動していたがあえてここには書かない。
「Aボタン」
後衛のヴァルカから強力な砲弾が打ち込まれる。オオヤマネコのHPバーは灰色に染まった。
戦闘終了だった。
「肉壁が瀕死になっただけでまったく苦戦しませんでしたね。」
「レベルがあったのが幸いしたか?ともあれご苦労様だった。」
「リーラ、ヒールしてくださいません?」
「うん、了解。」
「とっとと階段探して上に行こう。この調子だと案外簡単に地下4階までいけそうだ。」
(中略)
「階段、かなり近かったな。」
「ですね。まあどうせ最初のダンジョンなんてこんなものだと俺は思いますね。」
「メタ発言を恒常化させないでくださいません?」
「何はともあれ早く上がろう。」
地下一階はなんなくクリアできた。この調子で楽々と行きたいところなのだが。

(※)エネミーアピアランス・・・ 世界樹の迷宮シリーズにおいて、上画面の右下に表示されているやつ。最初は青だが、ランダムエンカウントの発生が近づくにつれて青→緑→黄色→赤と変化し、赤になった状態で歩くと雑魚との戦闘が発生する。当作品ではレベルがすでに高いのでオオヤマネコを1ターンで倒したりしているが、実際にプレイすると雑魚も雑魚と呼べないような難易度に仕上がっている。オオヤマネコはビックビル、毒マツタケと並んで作者の1階層のトラウマとなっている。


久々の更新ですが勘弁してくだせえ。受験勉強ってすげーめんどくさいんだね、っていうことを実感しました。模試は志望校A判定なので余裕あるっちゃ余裕あるんですが。
  1. 2012/12/23(日) 21:28:54|
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◆第五章◆辿り着いた始まりへの道を見据えよ

「おや、新米冒険者かい?困るねえ、最近多いんだよ。遊び半分で迷宮に来る輩が。」
元老院の執務室に入って早々、俺たちを罵声で迎えたのは宝石などで身を派手に飾った、目の大きいお婆さんだった。
「ちっ、めんどくさそうな婆さんだ・・・。」
「ハンゾー、声に出てるよー。」
「しまった!俺としたことが!」
「あんたら、よくも私の前でそんな茶番ができるねえ。」
「早速だけど、僕たち世界樹の迷宮に挑戦しに来たんだ。」
「そこの覆面根暗男の舌打ちから察するに、交渉で最初のミッションを妥協してやろうって魂胆らしいねえ。」
「覆面根暗男というテロップには物申したいが、分かっているのならば話は早い。どうだ?できないか?」
するとご老体は間を置いて、
「そうだねえ、よし。」
「どうなんだ?」
「あんた今さっき心の中で私のことを『ご老体』とか思っただろう。」
何故わかったのだ。
「まあそれはいいんだ、私だって重々承知しているよ。ところでミッションの件なんだけどねえ。」
「何かあるみたいだな。」
「・・・これを説明するにはまず世界樹の迷宮の内部構造から説明する必要がありそうだね。」
老婆は間を置いて、説明を始めた。
その内容はだいたいこんな感じだ。世界樹の迷宮は全部で25層から成立しているということが、「大異変」についての古文書学者の研究でわかっている。それが4層ごとに一つの「迷宮」として成立している。第一迷宮「垂水ノ樹海」第二迷宮「海嶺ノ水林」第三迷宮「光輝ノ石窟」第四迷宮「深洋祭祀殿」第五迷宮は王家の森になっていて、たとえ冒険者であろうと通すことは許されていない。王家の森は大異変以前より転移装置でつながっており、第5迷宮単位では構造はわかるがそれ以外は分かっていない。第六迷宮に至っては全くの謎であり、攻略されているのは地下6階まで。即ち第二迷宮の中盤である。
「・・・意外と攻略は進んでいないんだな。」
「あたしゃもっと進んで欲しいとは思っとるがね、なぜかその階層に行った冒険者が一人として帰ってこなかったんだよ。」
「うー、ぞっとしないねえ。」
「とりあえず俺たちは第一迷宮から潜っていきたい。」
「そう、その話だったねぇ。地下一階の地図を半分完成させることが試験、ミッションなんだが、まあ今回は事件が起こっているからね。妥協してやってもいい。」
「事件?」
「第一迷宮の最新部、地下4階の最奥に開けた空間があるんだけれど・・・。」
「・・・それがどうしたんだ?」
「そこに超巨大なモンスターが現れたんだよ。泥を操る巨大なナマズ「魔魚ナルメル」が。」
「なっ・・・!?」
「ナルメル。聞いたことがあります。」
「なんですの?ナルメルって?」
「どこかの国の王、その国では王をファラオと言いましたね。そのファラオの名前でした。」
「・・・知っている。荒れ狂うナマズという意味だ。」
「あんたらよく知ってるねえ。そう言う意味であたしたちがつけんたんだ。」
「奴は自身の危険を察知すると逃げ出す割に、そこを通ろうとすると攻撃してくるんだ。」
「倒せないのか?」
「この街で有名なとあるギルドにもう頼んだよ。・・・。帰ってこなかったけどねえ。」
「・・・。」
「しかも自分の危険を察知すると取り巻きを呼ぶらしいのさ。」
「そういえばその情報は誰から?」
「ペイルホースっていう硬さだけが取り柄の石橋を叩きまくった末に渡らないような超安全重視のギルドさ。奴らは取り巻きが出てきた時点で逃げてきたんだが、ああ、奴らは逃げるじゃなくて戦略的撤退といっていたねえ。」
「俺たちにそいつを倒せと?俺たちはまだここに来たばかりで冒険者としては新米だ。」
「人員不足でね。アリアドネの糸(※)を忘れずに持って行きな。覆面根暗男は逃走系の術を使えるだろう?」
「一応はな。それとさっきから思っていたのだが口と鼻をマフラーで隠すことのどこが覆面なんだ?」
「うるさいねえ。わかったらとっととお行きよ。」
そう言われて俺たちは外に追い返された。どうやらとんでもないお荷物をつかまされてしまった感のある俺たちは、迷宮へ向かう。

(※)アリアドネの糸・・・ 世界樹の迷宮シリーズに登場する帰還アイテム。使用することで一瞬で街に戻ることのできるアイテムだが、所持金の少ない序盤では、少し割高感のあるアイテム。

注意書き:なんで婆さんはわざわざ迷宮の構造を説明しないといけないとか言ったかって質問ですが、まあ要するにナルメルの出現場所をわかりやすく教えるためです。主に読者に。
あの説明で世界樹3のプレイ経験がなくてもわかるかな、わかるといいな。と思ってます。会話文主体だと説明文小難しいね☆(きゃぴっ 
説明しないとわからないとかそういう文章はできるだけ書きたくないんですがやっぱり物書きとしては未熟です。ってか受験勉強しないとやばいのに何書いてんだ俺は。ではさようなら。
  1. 2012/09/23(日) 13:08:10|
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◆第4章◆ 足取り軽く向うのは何処ぞ

「さて…大体の挨拶は終わったかな……。」
宿屋・商店・酒場・港への挨拶を終えた俺達は街の石垣に腰を下ろす。
「残すは元老院ですか…。」
アレスは元老院があろう方角を向く。俺は答えて、
「ああ。聞くところによるとまずは元老院が出すミッションを達成しないと迷宮には入れないらしいからな。
するとヴァルカも混ざってきて
「なんでそんな面倒なことするの?」
「ああ、迷宮に挑めるかの実力を試すんだろうな。ろくな実力もない奴が迷宮に挑んでも、死体が増えるだけだろうしな。」
「ふーん…。」
そこでリーラも混ざる。
「でも僕達だったら楽勝だよな!レベルもみんな6以上だし!」
「ちょっと待ってくださいまし!私は5レベルですわよ!?」
いつも通りのハイテンションお嬢様言葉でつっこむ肉壁、ことスクード。
「肉壁は壁ですからね。防御力が低くても壁にはなるということですよ。」
「アレスっていつも私を肉壁と呼びますわね……。っていうか何故私は死んでもいいみたいな感じになってるんですの。」
「まあ壁ですからね。」
「…そういやアレス。お前何で一人称が「俺」なのに語尾がですますなんだ?」
「元は「私」だったのですが、この肉壁が『私の一人称と被るから変えてくださいまし!』などと酔った勢いでぬかしおったのでささやかな反抗として。あ、「僕」にしようかとも思ったのですがそれだとリーラとかぶりますので。」
「いや、あの事はもう忘れてくださいと何度も頼んでおりますのよ、私。」
「いや、スクードは『忘れて下さい』じゃなくて『忘れてくださいまし』って言ってたぞ。僕見たもん。」
「うん、高圧的なのは嫌われちゃうよね。ぶっちゃけ人に物頼む態度じゃないよね。」
「ああ。人にものを頼むときは態度を変える。コレは交渉術の基本だ。顔色を伺いつつ的確な言葉を投げるのが上手な誘導尋問…、間違った。交渉のコツだ。」
「ハンゾー。誘導尋問とか言っちゃってるよー。」
「…。ハンゾウは元々何をしてたんですの…?」
「基本は依頼人の以来に応じて人斬りや物を盗ったりだな。詐欺をするときは特に話術的なテクニックが要されるから、里で訓練を受けていた。」
「ハンゾーのお陰で私もアーモロードに来れたんだよ。」
「そんな話を聞くと今から元老院に行ってから湖の街の実験を握ってる人を言いくるめてミッションを無いことにしそうで怖いですわ…。」
「元よりそのつもりだ。」
「ええ!?」
「俺としてはハンゾウの意見に賛成ですね。話を聞く限りだとハンゾウは結構な手練のようですし、ヴァルカもそれに付いて来れたのでしたらそうなのでしょう。私とリーラもここに来る前は城で兵士でしたし・・・。肉壁も兵士でしたけど肉壁は下級兵でしたね。まあ肉壁に限ってそんなのはどうでもいいですけど。」
「なんだか凄い罵倒されてますわ私……。」
「そんなこと言ってるうちに元老院に着いたみたいだ」
リーラの言葉に合わせてリーラの視線の先を見る。
「ここが・・・。」
きっとこれが迷宮への一歩目だと、元老院へ足をを踏み出した。
  1. 2012/07/20(金) 18:53:35|
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◆第3章◆ 仲間を求めた末に得た仲間と共に

冒険者ギルドの登録を済ませた俺達はギルドのロビーで仲間探しを始めた俺達。ヴァルカが俺に話しかけてくる。
「ちょっと見てみたけど私達ってちょっとレベル高い方みたいだね。」
「ああ、俺達は10レベルだがここに居る人たちはレベル1とそこいらばかりみたいだな。」
「じゃあ私達ってちょっと誘われやすいんじゃない?」
「かもな。あ、そうそう。戦闘形式…。ここでは職業というらしいが、それを調べた限りでは個人的にモンクとファランクスがほしい。」
「うーんと、回復役と防御役だね。」
「もう一人、攻撃役か補助がほしいな。」
「うーん、私はよくわからないなぁ。」
「まぁ攻撃力としてはヴァルカがいるから攻撃役はもう居なくていいんだけどな。」
「でも攻撃役は多いほうがいいんじゃない?」
「攻撃要員は総じてスキルの消費TPが多いんだよ。長丁場の探索には向かない。」
「じゃあ補助役かなぁ。」
「そうすると体力の多い強敵に対する大きなダメージソースがないんだよな。」
「うーん、もうわかんないよぉ。」
「とりあえず俺のスキルは消費TPの少ないものばかりだから、長丁場はそれで凌ぐことにしよう。」
「じゃあ攻撃役?」
「ああ。ウォリアーでも入れようかと思っている。」
すると後ろに人の気配を感じた。こう見えても俺は故郷の里で訓練を積んでいるから、そういう気配はすぐに分かる。だから振り向いた。
「誰だ?」
そう俺が言って振り向くと、重装甲をまとい、銀の髪をツインテールにまとめた赤目の女騎士が立っていた。
「あの・・・あ、貴方達!わ、、私をパーティーに入れてくださいませんこと!?」
(オイ……ヴァルカ、どうする?有難いことにレベル5のファランクスだが、性格に難がありそうだぞ…。)
(うーん、私もお嬢様言葉を実際に使ってるのは初めて見たしなぁ。)
(俺こういうお嬢様タイプは苦手なんだが・・・。)
(私が見る限りじゃツンデレっぽいんだけどね。)
「な、何をコソコソ話しているんですの!?」
「「い、いや、少し」」
「なんで二人して言葉が重なるんですの!?私の悪口言ってましたわね!?」
さっきからこの女騎士の語尾には必ず!?がついてる気がする。
「さっきからこの女騎士の語尾には必ず!?がついてる気がする。」
「声に出てますわよーー!」
「おい見ろよヴァルカ。このギルド名簿を見る限りじゃコイツがどのパーティーにも属さないファランクスの中で最高レベルだぞ。」
「入れといたほうがいいんじゃないかなぁ?」
「まさかの無視ですの!?」
するとそこで女騎士の後ろから二人の男女が歩いてくる。すると女騎士の近くでその二人は足を止め、頭にバンダナを巻き、長剣を背に携えた金髪の男が女騎士に声をかけた。
「おい、スクード。こんなとこで何してる?」
どうやらこの女騎士の名前はスクードというらしい。
「い、いや、パーティーを組む仲間をスカウトしてたところですのよ?」
その答えを聞いていたかもわからないスピードで男は言った。
「ウチの肉壁が失礼をしました。俺の名前はアレスといいます。職業はウォリアー。そしてこっちが…。」
アレスは自分とともに歩いてきた赤髪を後ろで一つにに編み込んだ道着の少女を指さす。すると少女は、
「僕はリーラっていうんだ。モンクをやってる。」
そこまで話したところでヴァルカが俺の耳の口を近づけて、
(…なぁハンゾー。あのスクー…アレスさんは肉壁って行ってたけどその人以外は結構まともだよね。)
(ボクっ娘も珍しいとは思うがお嬢様言葉に比べりゃあまだマシだよな。)
するとそこでアレスも近づいてきて
(ですよねぇ。俺もいつもやめろと言ってるんですがあの肉壁はいつまでもあんな言葉遣いで・・・)
リーラも加わり、
(僕も自分の一人称は変だと思ってるのにあの肉壁は素であんな言葉遣いだからねぇ。)
「皆して私の悪口言ってますわねぇーー!?」

かくして、真実の追求者―ギルド「トゥルーシーカー」の冒険譚は始まった。
  1. 2012/07/20(金) 16:59:04|
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ちなみにウディタは勉強中です。


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